人間は考えるFになる/土屋賢二・森博嗣
家のつんどくコーナーを眺めていたらあったので、読んでみました。対談本なのでさらっと読めました。
タイトルの由来が書いてなかったのですが、「人間は考える葦である」(土屋氏の専門が哲学なので)と「すべてがFになる」を合わせたのかなぁ。
へぇ!と思ったのでふせんを貼ったところ。
- 森:タイトルを決める三条件がありまして、一つ目は音なんですね、リズム。で二つ目は見た目です。形の良さ。三つ目はいちばん難しくて、読んだときに意味がわからないような、ちょっと不思議さがあるということです。
- わたしもリズムと見た目は気にします。picora が pikora じゃないのは、k より c の方がかわいいからです。でも、どうして c の方がかわいいと感じるのかは自分でもよくわかりません。曲線だからかな?
- 土屋:何でも趣味だと思いこめれば良いんですけど。やってていちばん楽しいことを仕事にしたいですよね。でもいちばん楽しいことも仕事にしたとたんに楽しくなくなる(笑) 森:それは、仕事にすることによって付随するものが出てくるからですよ。仕事として選んだもの自体は面白かったはずだけれど、仕事になると、それだけじゃ済まなくなるからですね。
- なるほど!付随するものも趣味として楽しくしてしまえば良いのかな。
- 森:趣味が同じ人というのは、けっこう話が合わないものです。飛行機が好きだという人は、飛行機にうるさい人であってなんでも良いというわけではない。ほかの人より嫌いな飛行機がたくさんあるんです。
人間は考えるFになる (講談社文庫 も 28-32)
posted with amazlet on 07.12.28