人間は考えるFになる/土屋賢二・森博嗣

家のつんどくコーナーを眺めていたらあったので、読んでみました。対談本なのでさらっと読めました。
タイトルの由来が書いてなかったのですが、「人間は考える葦である」(土屋氏の専門が哲学なので)と「すべてがFになる」を合わせたのかなぁ。

へぇ!と思ったのでふせんを貼ったところ。

  • 森:タイトルを決める三条件がありまして、一つ目は音なんですね、リズム。で二つ目は見た目です。形の良さ。三つ目はいちばん難しくて、読んだときに意味がわからないような、ちょっと不思議さがあるということです。
    • わたしもリズムと見た目は気にします。picora が pikora じゃないのは、k より c の方がかわいいからです。でも、どうして c の方がかわいいと感じるのかは自分でもよくわかりません。曲線だからかな?
  • 土屋:何でも趣味だと思いこめれば良いんですけど。やってていちばん楽しいことを仕事にしたいですよね。でもいちばん楽しいことも仕事にしたとたんに楽しくなくなる(笑)  森:それは、仕事にすることによって付随するものが出てくるからですよ。仕事として選んだもの自体は面白かったはずだけれど、仕事になると、それだけじゃ済まなくなるからですね。
    • なるほど!付随するものも趣味として楽しくしてしまえば良いのかな。
  • 森:趣味が同じ人というのは、けっこう話が合わないものです。飛行機が好きだという人は、飛行機にうるさい人であってなんでも良いというわけではない。ほかの人より嫌いな飛行機がたくさんあるんです。
    • 例で、「映画同好会で好きな映画はインディジョーンズと言ったり、鉄道研究会D51がすきですなんて言ったら、こいつ馬鹿かと思われる。」という話があったけど、ゆずファンでも、「すきな曲は夏色」とか「シングルしか知らない」とか言われたら、本当にファンかいな?と思うことでしょう。「過食な健康食*1がすきだ」とかいう人はマニア認定ですね。

人間は考えるFになる (講談社文庫 も 28-32)
森 博嗣 土屋 賢二
講談社 (2007/03/15)
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*1:シングルのカップリングでアルバムにも入っていない曲